
海は病んでいる。
今から約46億年前、誕生を迎えていた地球はマグマが大地を覆っていた。やがて地球の温度は下がり、大気に含まれていた水蒸気が雨となり1千年ほど続き海となった。やがて深海に生物が出現し、人間、動物、植物の生命進化の源になった。生命の故郷、海。まさに母なる海である。
71%を海で占める地球。そこには、約2万5千種とも言われる魚類などの海産物が棲み、人間にとって重要な食料供給源であると同時に、地球全体の環境維持にも大きな役割を果たしている。こうした海は今、地球温暖化に伴い海水温は上昇傾向を示し、海の生態系への影響が懸念されている。その顕著な例が世界の海で起きているサンゴの白化現象である。海水温上昇とサンゴの白化現象の詳細な関係は、まだ調査研究の余地があるとされながらも、海水温上昇時期とサンゴの白化現象時期は確実に一致している。
沖縄県の石垣島と西表島の間に日本最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」がある。2007年夏、ここで起きた大規模なサンゴ白化の実際と、それに伴う海の変化を通して地球温暖化を見つめたい。 |