特集

情報誌で振り返るアルミ・銅の歴史 ③(1991~2016)

海外工場と未来への展望

空の「港神戸」未来への翼、テイクオフ(2006年4月号)


ポートアイランド沖にある神戸空港
  1868年開港した神戸港により、国際都市としての第一歩を踏み出した神戸。そして神戸製鋼もこの地で生まれ約100年の歴史を持つ。そこで、2006年2月に開港した「神戸空港」を取り上げ、さらなる神戸の広がりを期待しての特集が組まれた。記事では、神戸空港が市の中心地に近い空港として関西圏での新たな役割を担っていることをはじめ、ターミナルの様子やその魅力などを紹介。また、神戸空港に生かされているアルミとして、旅客ターミナルに採用された神鋼ノースのアルミハニカムパネルを紹介している。

米国・KAAP工場を訪ねて(2007年1月号)


米国南東部にある、自動車関連企業の工場の数々

2005年6月より本格活動を始めた、米国KAAP(Kobe Aluminum Automotive Products,LLc./自動車サスペンション用アルミ鍛造品製造)工場を訪ねてのレポート。この頃より、米国内では低燃費なクルマに人気が集まっており燃費低減に貢献するアルミ部品への需要が増加していたが、この工場では24時間フル操業でそれに対応する。記事では、工場が存在するケンタッキー州ボーリンググリーンの街の様子を「素朴であたたかい、古き良き米国がいきづく場所」と紹介。そして活気みなぎるKAAP工場の製造ライン、機械設備、現地のプラント・マネージャーや各マネージャーらのインタビューなどを紹介している。現在のKAAPは、ストリート名が“Central Court”から“Kobe Way”に変更されるほど地域密着の工場となっている。

中国・蘇州神鋼工場を訪ねて(2007年4月号)


中国の新たな電子材料用板材加工拠点に

2005年5月、飛躍的な成長率でGDPが拡大を続け、さまざまな部品や材料の需要が急速に高まる中国に対応するため、中国の蘇州に新しい電子材料用銅板材加工拠点として設立された「蘇州神鋼電子材料有限公司」。この号では、工事着工から半年間で完成し、その3ヶ月後には操業を開始した蘇州の新工場を訪ねレポート。蘇州神鋼の各部門には日本語が話せる現地スタッフが採用されており、蘇州神鋼総経理はインタビューにおいて「彼らは日本の良いものを理解し、受け入れようとする素地があります。そのため躊躇せずに良いものはどんどん伝えていこうと考えが変わりました」と語っている。そして記事は、「蘇州神鋼では、言葉以上に気持ちのこもったコミュニケーションが大きな戦力になっているようだ。」と伝えている。

「はやぶさ」が飛んでいく。早く、美しく、逞しく東北新幹線E5系が行く (2011年10月号)

ロングノーズの機能美は華麗にして鋭い
  2011年3月11日に発生した東日本大震災の早急な復興を願いも込め、同年3月5日に運行開始となった東北新幹線E5 系「はやぶさ」を特集。トンネル微気圧波の低減や騒音を極限まで抑えた新技術などとともに、新幹線高速性実現に貢献する神戸製鋼のアルミ車両素材技術を詳しく紹介。また、ねぶた祭や青森のグルメ、浄土思想が世界文化遺産に登録された「平泉」などの紹介を通して読者に東北の魅力を伝え、復興へのエールを送っている。

神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司を訪ねて(2012年11月号)


蘇州高新区は上海市中心部から車で約2時間︎
  2012年8月、中国江蘇省蘇州市の産業開発区で神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司が創業された。これまで神戸製鋼は三重県の大安工場と米国ケンタッキー州のKAAP(Kobe Aluminum Automotive Products,LLc.)で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品を製造してきたが、神鋼汽車鋁部件の稼働開始により日・米・中三極生産体制が整った。この号では神鋼汽車鋁部件を訪ねレポート。記事では鍛造アルミサスペンションの製造工程や最新設備の紹介、総経理、技術部部長、管理部部長と現地スタッフの製造課課長、営業課課長らのインタビュー、工場がある蘇州高新区の様子などを伝えている。

世界のIT 基盤を支える、マレーシアのKPTEC(2014年2月)


KPTEC(KOBE PRECISION TECHNOLOGY SDN. BHD.)の工場 
  この号では、マレーシア南部のバヤレンパレスにあるKPTEC (KOBE PRECISION TECHNOLOGY SDN. BHD.)を訪ね、その様子をレポート。1992年の創設以来、HDDに組み込まれるアルミディスクの製造に取り組むKPTECは真岡製造所と合わせると世界シェアの約6割を占める生産量になる。記事では神戸製鋼がアルミディスク製造で世界ナンバーワンになれた背景を探るとともに、アルミディスク製造の最先端技術を紹介している。

障害者のスポーツを支えるアルミ(2015年12月号)


  この号では、障害者一人ひとりの状態に合わせて作られたスポーツ用具にスポットを当て、障害者スポーツを支えるさまざまな車いすと、そこに使われているアルミについての特集を掲載。レース用車いすの紹介では、製造会社の「オーエックスエンジニアリング」を取材し、開発の経緯や車いすの構造などを聞いている。同社の広報室長はインタビューの中で「アルミという素材は加工しやすいという特徴があるので、一人ひとりの競技者の繊細な要望に合わせて的確な調整ができます」と語っている。その他にも、ほとんどの部材がアルミで作られているというバスケット用車いす、チェアスキーが紹介されている。2020年に開催される東京パラリンピックでは、さらに進化したスポーツ用車いすの登場とアスリートたちの記録の更新に期待したい。
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