リンカーンがコインに刻まれるようになったのは1909年からで、それ以前の1セント硬貨には自由の女神がモチーフとなっていた。たとえば09年以前に鋳造された1セント硬貨は「インディアン・ヘッド・セント」と呼ばれるが、ネイティブ・アメリカンとして描かれた自由の女神が描かれている。
1909年はリンカーンの生誕100周年であり、これを記念して当時の大統領セオドア・ルーズベルトが、リンカーン像を表側に入れた「リンカーン・セント」を考え出した。それまで特定の人物の肖像を入れたコインは存在しなかったため、大きな試みといえる。そして1959年のリンカーン生誕150周年には、裏側のデザインも従来の小麦の穂が描かれたシンプルなデザインから、ワシントンD.Cにあるリンカーン記念館に変更された。
実はリンカーン・セントには、表だけでなく裏にもリンカーン像が存在することをご存知だろうか。もし手元に1セント硬貨があれば目をこらしてみて欲しい。リンカーン記念館の中央の柱と柱の間に注目すると、そこには小さな小さなリンカーン像が描かれているのだ。知る人ぞ知るリンカーンの坐像である。このように、裏面の記念館は実に細部に至るまで描かれているのが特徴的だ。
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1セント硬貨の裏側。目をこらしてみると、中央の柱と柱の間には、リンカーン像が。 |